〈偏読書評〉はじめに。

2008年から、つまりは8年近く、某ハイ・ファッション誌にて毎月3冊の新刊を紹介する欄の原稿を書いている。1ページの1/3くらいのスペースで3冊を紹介するフォーマットなので、1作品ごとに「見出し20文字前後」「本文120文字」と、合計してもTwitterの1投稿分くらいの文字量しかない。

自分は頭も要領も悪いので、1ツイート程度の紹介文だというのに、あらすじやリリース資料を読むだけでは原稿が書けない(脳に欠陥があるのかもしれない)。そんなこともあり、各作品を読んでから原稿を書いている。

しかし読むと作品への愛着が自然とわいてくるもので、たくさん出てきた伝えたいことを削りに削って1ツイート程度の文字量にまとめている。そんなことを8年近く続けていたせいか、“文字数を気にせずに、好きな作品を(文芸、マンガ問わず)紹介できないものか?”という欲求をおさえられなくなってしまった。

 
というわけで、この〈偏読書評〉をはじめることにいたしました。「書評」と書くと、なんか格調高いものに感じられると思いますが、頭も要領も悪い人間が書く文章ですから、格調高さは一切ございません。どうか予め、ご了承ください(辞書を引くと「書評」=「書物について、その内容を紹介・批評した文章。」とあるので“紹介しているから、ギリギリセーフ!”と勝手に思っております)。

尚、「偏食」ならぬ「偏読」なので、特定の作家さんの作品に偏っていってしまうと思います。それとマンガの方が読むペースが速いので、そのうち紹介するのがマンガ作品だらけになってしまうかもしれません。

あと、最近の日本の作品に興味を抱かれている海外の人もいると思うので、作品によっては英語バージョンも用意していこうと思っています。日本語の時点でこれだけ拙い文章なので、ネイティブの方に読まれたら“小学生の作文以下!”とお叱りを受けてしまうかもしれませんが。

なんだかんだで前置きが長くなってしまいましたが「なんか本が読みたいな」「いつもと違うジャンルの作品を読みたいな」といったときに、楽しい作品と出会うきっかけとなれば幸いです。〈偏読書評〉、どうぞよろしくお願いいたします。

2016年4月