【更新予告】「ひとり源平合戦」ならぬ「ひとり古川日出男まつり」


【BOOK DATA】
写真・左:『あるいは修羅の十億年』(集英社刊)古川日出男/著、永戸鉄也/装画、宮口瑚/装幀 2016年3月10日初版発行 ¥2,200(税別) 写真・右:『女たち三百人の裏切りの書』(新潮社刊)古川日出男/著、近藤恵介/装画、新潮社装幀室/装幀 2015年4月25日初版発行 ¥2,500(税別)


皆さま、ゴールデンウィークをいかが過ごされましたか? 私は連休後半も体調を崩し、冬眠する熊かのように布団にもぐって過ごしていました。どうか皆さまも、お気をつけください。以上、ひきこもりの(どうでも良い)近況報告その2でした。

まだ本調子にならないのと、連休中に行われた取材の原稿が終わっていないので、次回更新の予告です。別に予告したところで喜ぶ人は誰ひとりいないのは承知ですが、予告でもしないとブログを放置しそうなので勝手に予告します。

〈冬眠する熊〉といったら『冬眠する熊に添い寝してごらん』(新潮社刊)ですよね?(※同意を全くもって得られないことを想定した上での問いかけ) 蜷川幸雄さんが演出を手掛けられたことで知られている舞台ですが、脚本を書いたのは誰でしょう? そう、古川日出男さんです。

そして古川日出男さんといえば、5月7日発売の『新潮』(新潮社刊)で新連載『ミライミライ』がはじまりました。そんなわけで(どんなわけで?)次回は古川日出男さんの第37回野間文芸新人賞と第67回読売文学賞小説部門の受賞作である『女たち三百人の裏切りの書』(新潮社刊)と、『あるいは修羅の十億年』(集英社刊)について書く予定です。

ちなみに古川さんですが、『女たち三百人の裏切りの書』を書き上げた直後に取り組まれたのが、河出書房新社の『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』の第9巻にあたる『平家物語』の新訳。「〈古川日出男版〉源氏物語」と謳われた『女たち三百人の裏切りの書』の後に『平家物語』の新訳を手掛けることについて、古川さんは「ひとり源平合戦」とトークショーで話されていましたが、件の新訳『平家物語』が刊行されるのは今年の12月とまだまだ先。そんなこともあり、読者による「ひとり源平合戦」はまだできないのですが、新連載がはじまったことを(勝手に)祝して「ひとり古川日出男まつり」を当ブログ上で開催してしまおうという魂胆です。

それと古川作品を選んだのには、ひとつ個人的な理由が。3月に行った愛犬の納骨にはじまり、立て続けに色々な心の中での喪失が続き、自分の心は大きな穴がぽっかりと空いたというよりも、散弾銃で打たれまくったような状態にありまして。この〈見えない(心の)穴〉を埋められるのは、見えないものを見る〈幻視〉しかなさそうなので、〈幻視力〉に定評のある(そして自分が大好きな)古川作品に頼るしかなかろうと考えた次第です。

またもや作品への愛情が暴走し、ものすごく長い文章を掲載することになると思いますが、時間つぶしをしたいときにでもご活用いただければ幸いです。それでは皆さま、心健やかな新緑の季節をお過ごしください。